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“世界のニナガワ”が遺した舞台『海辺のカフカ』が開幕へ 公開舞台稽古&囲みインタビュー

エンタメ特化型情報メディアSPICE(スパイス)のサイトにて、執筆記事が公開されました。

spice.eplus.jp

海辺のカフカ」本日初日。やっと本番が見られる嬉しさと、終わりに向けての始まりでもあるという寂しさ。

囲み取材では、カフカ役の古畑新之(ふるはたにいの)さんの飾らないキャラクターがナイスでした。『お前は基本的に自分の問題から逃げてるんだよ』と蜷川さんに言われたという話のときの、ニーノによるニーナの物まねが似ていて、ニーナそういうとこあるよな、って笑ってしまいました。でもその直後、岡本健一さんが「カフカは自分の問題と向き合うのか逃げるのか……」という内容の話をしているときに、ハッと気づく。蜷川さんは、古畑さんとカフカを重ね合わせて、あえて言葉を投げつけたんだろうなぁ、と思って泣きそうになってしまった。蜷川さんそういうところあるよね……。

フランス公演前の稽古場取材から始まって、柿澤勇人さんインタビュー、木南晴夏さんインタビュー、そして公開稽古取材、と追いかけ続けた「海辺のカフカ」取材も、これにて一区切り。このような機会を与えてくださったイープラス、そしてホリプロの皆様に感謝します。

ライターに復帰してあっという間に1年が過ぎ、とても濃密な1年でした。2年目も、丁寧に誠実に初心を忘れずに務めさせていただきたいと思います。