加藤健一×小田島恒志インタビュー~あの演劇人も影響を受けた、加藤健一事務所がレイ・クーニー『パパ、I LOVE YOU!』10年ぶりに再演
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明後日11日から下北沢本多劇場で始まる加藤健一事務所『パパ、I LOVE YOU!』について、演出・主演の加藤健一さんと翻訳の小田島恒志さんにお話しをうかがいました。
三谷幸喜さんの傑作『君となら』が生まれたのはこの作品の初演がきっかけだったとか、佐藤B作さんが初演を見て感動して小田島先生のところにいきなり電話してきたとか、とにかく日本の演劇界に衝撃を与えたと言っても過言ではない作品です。
もしかして、アンジャッシュのすれ違い勘違いコントもこの作品が発想の元なのでは?などとふと思ったりしました。
ちなみに、原題をカタカナにした『イット・ランズ・イン・ザ・ファミリー』というタイトルでも何度も上演されていて、パルコ製作だと2004年のときは上川隆也さん主演、最近では2014年に錦織一清さん主演でやっています。
加藤健一さんにお話をうかがうのは5月公演の『Taking Sides ~それぞれの旋律~』に引き続きで、今回も文学座の俳優さんがご出演なので(清水明彦さんと頼経明子さん)、また文学座トークをしていただけて楽しかったです。
個人的には、恒志先生の杉村春子ギャグがツボにハマってしまったので無理やり原稿に残したのですが、文章じゃ面白さが伝わらないのが残念すぎる。恒志先生は終始面白いことを言ってくださる愉快な方でした。ご本人は、作品の面白さは翻訳の力じゃなくて作者の力だ、とご謙遜されていましたが、きっと先生のギャグセンスも大いに生かされているからこその面白さだと思います。
「この芝居を見て学ぶものは何一つない」という恒志先生の言葉が本当に最高でした(笑)。何も考えずにひたすら笑ってスッキリ元気になれる舞台、期待しています。