一般社団法人日本産業カウンセラー協会が毎月発行している会報誌「産業カウンセリング(JAICO)」の10月号で、ライフシフト・ジャパン取締役会長の安藤哲也さんにインタビュー、記事を執筆しました。
特集「人生100年時代を生きる」の中で、「無形資産から考えるライフシフトの戦略とは」というテーマで、無形資産を貯蓄することの大切さを中心に、前向きなライフデザインについてお話しをうかがっています。
ライフシフトは本来、人間がより豊かな気持ちで生活できて、それによって社会も潤っていくものであると思うのですが、今の日本ではライフシフトに対応する仕組みになっていません。社会の仕組みはまだまだ古い体質が主流で、新たな生き方に対する不寛容さを様々な場面で実感します。
個人が変わっても、社会が変わらなければ、全体は良くならないどころか、個人だって潰れていってしまいます。
宮沢賢治は「農民芸術概論綱要」の中で、【世界がぜんたい幸福にならないうちは個人の幸福はあり得ない】と記しています。理想主義者の賢治らしい、優しさと厳しさのある言葉だと思います。それは一つ真理ではありますが、また逆も然りであり、私たち一人一人にできることは、まさに個人の幸福を積むことで世界全体を幸福にしていくことなのではないでしょうか。
ライフシフトという流れが、社会全体に良い循環をもたらしてくれることに期待したいと思います。