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村上春樹原作の舞台『神の子どもたちはみな踊る after the quake』インタビュー

エンタメ特化型情報メディアSPICE(スパイス)のサイトにて、執筆記事が公開されました。

spice.eplus.jp

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主演の古川雄輝さんと松井玲奈さんにインタビューしました。2記事同時にアップされています。

この取材に際し、原作小説を読みました。短編集だったこともあり、非常に読みやすかったです。
村上春樹作品はそんなに読んだことがないですが、地下鉄サリン事件の関係者へのインタビューをまとめた「アンダーグラウンド」は強く心に残っていて、この「神の子どもたちはみな踊る」で描かれている時期が1995年1月の阪神淡路大震災後の2月に限定されていることに強く心ひかれました。1995年3月は地下鉄サリン事件が起きており、つまり村上さんはあえてその2つの出来事の間である2月を選んでいるわけです。
地震の直接の被害者ではなく、ニュースで地震を知ったことで変化が生じる人々を描いていることも興味深いです。

舞台に関して言えば、一番気になるのは、木場勝己さんが「かえるくん」を演じること。どんなビジュアルで、どんなふうに演じるのだろう……。古川さんと松井さんは、原作小説の淳平と小夜子のイメージにとても近いというか、お二人がこの役を演じているのが目に浮かぶようでした。演出の倉持さんが村上作品をどのように舞台上に立ち上げてくださるのかも、楽しみです。

今年に入ってから、村上さん作品の舞台化作品『海辺のカフカ』についても様々に取材をさせていただく機会をいただき、ますます村上さんに興味を引きつけられました。かつて読んだ作品を再読したり、新しい作品も手に取ってみたいと思います。

<追記>
余談なんですが、実は古川さんとはかつて2012年の舞台『家康と按針』でお仕事をご一緒しておりました。今やこうして舞台で主演される人気俳優となられていて、感慨深いものがありました。

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