《舞台》東京ハートブレイカーズ「コルトガバメンツ」
東京ハートブレイカーズ「コルトガバメンツ」
2006年6月13日~18日 @中野ザ・ポケット
作・演出:田村孝裕
出演:岡田達也、篠田剛、平野勲人、首藤健祐
作・演出が田村孝裕さんなので、初めてハートブレイカーズを観劇させていただく。
客席は9割以上が女性。
出演者は、ハートブレイカーズ主宰の首藤健祐さん、演劇集団キャラメルボックスから客演の岡田達也さん&篠田剛さん、TEAM発砲・B・ZINから客演の平野勲人さん。
この4人にはしっかりファンがついていて、女性ファンで客席が埋め尽くされていた様子。
いつもの田村さん芝居とは全然違う客席の反応に驚きつつも、面白いなぁ、と妙な感心をする。
演じる役者によって、そして観客の反応によって、こんなに芝居の雰囲気って違うものなんだなぁ、としみじみ思わされたのであった。
脚本は、いつもの田村さんとはちょっと違うにぎやかな感じ。
でも、俳優4人をよく見て書いたホンだな、と感心。
そして、等身大の人間のかっこ悪くともありのままの姿が描かれていて、根底に流れているテーマはよそ行きじゃなくていつもの田村さんだ、とホッとする。
4人と少ない出演者だったおかげで、田村さんのホンの人物描写の緻密さがよくわかった。
演出も、意識的ににぎやかに派手にやったんだろうな、と推測。
実際、終演後に田村さんと話してみたら「いつもと違う感じでやってみたんですけど、どうすか?」とこちらが聞く前に向こうから言ってきた。
カーテンコールで、首藤さんが「若くて才能ある作・演出家です」と田村さんのことを言ってくれた。
それを聞いて、嬉しくて感動してしまった。
自分の信じている才能を、他の人も認めてくれる。至福の瞬間だ。
小学校時代の悪友4人が、20数年経って再会して・・・という話。
幼い頃を思い出して、ちょっと懐かしい気分になれるかな。