三田村組第６回公演「分署物語Ⅲ～整列休め！」
2003年2月18日～27日 ＠下北沢「劇」小劇場
作・演出：古屋 治男
出演：三田村 周三、有薗 芳記、稲 増文、朝倉 伸二、江端 英久、本間 剛、泉 陽二、大根田 良樹、高乃 麗、小林 美江、千寿 えつ子、滝沢 恵
三田村組「分署物語Ⅲ～整列休め！」を、下北沢「劇」小劇場で観劇。
消防士たちの日常を描いたシリーズ作品。消防士って、私にとっては全然身近じゃない。お世話になったこともないし、家の近くにある消防分署も、めったに通りかからないようなひっそりしたところにあるからその存在を忘れがちだし。だから私の中の「消防士」のイメージって、結構漠然としていて、ＴＶの中でしか見ない人たちだったりして。
作・演出の古屋治男さんが、消防士経験あるらしいです。じゃなきゃなかなか書けないよね。普通の人にとっちゃ身近じゃないから、リアリティー持って書けないよね。基本ストーリーは、消防士長の友人宅の出火原因を突き止めるっていう、へなちょこ推理物。それに、消防士長とその友人の関係性だとか、近くの保育園が見学に来るっていうから出し物を考えて、恥ずかしがったりいやがったりしながらもえらい楽しそうな消防士たち＆保育士さんたちだとか、消防士の青年と保育士の女性が結婚するのしないのどうなのよ？ってもどかしい話だとかが絡んでくるという。基本的には、あったかい人間関係を見せる安心人情ドラマ。
だから役者さんも味のあるあったか系の人ばかり。三田村周三さんの渋いんだかおっかしいんだか、おとぼけおじさんキャラ。稲増文さんの真面目・真面目・人間ハートだよハート！な頼れる一本気キャラ。朝倉伸二さんのいいかげん、大雑把、楽で楽しきゃそれでいい！な楽天キャラ。江端英久さんの一癖あって嫌みなのになんで憎めないのかな、なキャラ。有薗芳記さんのワル・キレキャラ。小林美江さんのあっけらかんとひまわりのような明るいキャラ。みんなそれぞれに人間味があって魅力的でした。
余談ですが、出演していた泉陽二さん。早稲田大学演劇研究会から派生したアンサンブル「東京オレンジ」の２枚看板を堺雅人さんと張っていたお方。地道に舞台で活躍されていて、嬉しいです。やはり、学生時代から見ている役者さんなので、がんばって欲しいですね。応援しています。
