慢慢走 Walking Slowly

好きなことを、好きなように、ゆっくり綴る。

《舞台》NODA・MAP第10回公演「走れメルス」少女の唇からはダイナマイト!

NODA・MAP走れメルス」少女の唇からはダイナマイト!
2004年12月3日 ~ 2005年1月30日 @Bunkamuraシアターコクーン

作・演出:野田秀樹
出演:深津絵里中村勘太郎小西真奈美河原雅彦古田新太峯村リエ濱田マリ池谷のぶえ野田秀樹小松和重浅野和之、松村武、腹筋善之介六角慎司櫻井章喜

劇団夢の遊眠社で76年に初演された作品。
ああ、野田さんのとてもとても若い時の脚本なんだなぁ、とその空気感に感動。
若さゆえの勢い、若さゆえの間違い、若さゆえのハチャメチャさ、、、
脚本の意味は難解。セリフもところどころ聞き取れない。
それでも、若さの作り出す得体の知れないパワーが観客を圧倒する。
これは「70年代の無茶してた若者」だった野田さんから、現代の若者への挑戦なんじゃないだろうか。
お前ら、あの頃の俺くらいのパワーが出せるか?俺は今だってまだまだこんだけパワー出せるんだぜ、と言われているような気がした。

さすがの役者陣。中でもやはり深津絵里中村勘太郎のピュアな演技と、古田新太の余裕が嬉しい。おいしい役だった小松和重、いい味出してる。