長塚圭史×白石加代子が挑む、時代を超えて語り掛けてくる舞台 KAAT神奈川芸術劇場プロデュース『常陸坊海尊』
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この取材、本当に楽しかったです。あまりに楽しくて、パワーをたくさんいただけて元気になりました。長塚さんと白石さんのお話しが大変面白かったのもありますし、事前準備として山本健一さん著の「劇作家 秋元松代――荒地にひとり火を燃やす」という本を読んだのですが、これがまた面白かったです。
インタビューが終わるころには、私も白石さんのことを「加代ちゃん」と呼びたくなるくらい、大ファンになってしまいました。とっても魅力的な方でした。
長塚さんのことは、大学生の頃から勝手に存じ上げていて、その活動をリアルタイムで見ていましたし、長塚さんの作品もいろいろ見てきましたから、こうしてインタビューさせていただけたことに感慨深いものがありました。長塚さんも人間的にとても魅力的な方だな、と改めて感じることができました。
インタビュー後、長塚さんは阿佐ヶ谷スパイダースの『桜姫〜燃焦旋律隊殺於焼跡』の本番が迫っていたため、すぐに稽古場へ向かわれてしまったのですが、白石さんとは少し雑談をすることができました。マネージャー時代によく蜷川さんの現場に行っていました、という話から蜷川作品によく出演されていた文学座の原康義さんの話になり、そうしたら原さんも蜷川さん演出の1997年上演の『常陸坊海尊』にご出演されていたそうで、そのときの話などもしていただけました。初対面の私の雑談にも気さくに応じてくださった白石さんには心から感謝しています。貴重なお話、ありがとうございました。
そんなこともあり、長塚さんから「僕ね、やっぱりなんだかんだ言っても蜷川さんのことは尊敬しているんですよ。」という言葉を聞けたのは本当に嬉しいことでした。ああ、長塚さんの中にも蜷川さんがいるんだ、としみじみしてしまいました。長塚さんにはぜひまたいつか、いろいろお話しをうかがいたいです。
余談ですが、先日観劇レポートを書いた歌舞伎の『勧進帳』には常陸坊海尊が義経の従者の一人として登場します。鑑賞しながら思わず「おお、海尊様じゃ」と心の中でつぶやいてしまいました。