歌舞伎座『秀山祭九月大歌舞伎』夜の部レポート 様式美の仁左衛門と人間味の幸四郎、それぞれが魅せる弁慶像『勧進帳』
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現在上演中の歌舞伎座『秀山祭九月大歌舞伎』夜の部のレポートです。2日に分けて『勧進帳』を鑑賞し、ダブルキャストによる作品の比較をしました。ぜひ多くの方に両日共に味わっていただきたいです。また、夜の部の『寺子屋』『松浦の太鼓』についてもレポートしています。
久しぶりの歌舞伎鑑賞、まず純粋に楽しめたことが一番嬉しいことでしたが、様々な角度からたくさんのことを考えるきっかけをもらえる非常に有意義な時間でした。
夜の部2演目にご出演と大活躍の幸四郎さんを拝見しながら、かつて幸四郎さんにインタビューした際に「能楽にはかなわない」とおっしゃっていた言葉がずっと思い返されていました。その言葉の意味を、もっと深く理解したい。まだまだ学ぶことはたくさんあると思い知らされる二夜でした。
個人的には、2015年にKAATの若手舞踊公演「SUGATA」シリーズでご一緒した中村鷹之資くんの成長した堂々たる姿を見られて大変感激しました。今後のますますのご活躍が楽しみです。
確か当時は高校生だった鷹之資くん。初々しかったなぁ。