村上春樹の強い思いが込められた『神の子どもたちはみな踊る after the quake』とは~1995年、世界が震撼した2つの出来事の狭間で起きた物語
エンタメ特化型情報メディアSPICE(スパイス)のサイトにて、執筆記事が公開されました。
なぜ村上春樹がこの短編を書いたのか、という話が中心のコラムです。
1995年阪神・淡路大震災、そして地下鉄サリン事件。
「『それらを通過する前とあととでは、日本人の意識のあり方が大きく違ってしまった』といっても言い過ぎではない」(村上春樹『アンダーグラウンド』より)
震災の後、サリン事件の前。直接の被災者ではないのに、明らかに何かが変わってしまった人たちの物語。
原作は短編集ですが、舞台化されることによりフォーカスを絞った物語になっていて、より胸にダイレクトに響くのではないかと期待しています。
悲しみを描いた話ではなく、何かを守ろうとする人たちの、小さな勇気とあたたかさを描いたお話しです。
出演者インタビュー(古川雄輝さん、松井玲奈さん)に続き、コラム記事も書かせていただけて光栄でした。
さて、この作品を追いかけられる期間もあと少し。というこの感覚は『海辺のカフカ』のときと同じ。ここからまだ追いかけますよ。
公演は7/31から。