慢慢走 Walking Slowly

好きなことを、好きなように、ゆっくり綴る。

KAAT神奈川芸術劇場『ゴドーを待ちながら』

KAAT神奈川芸術劇場にて『ゴドーを待ちながら』2バージョン上演を鑑賞してきました。

 昭和・平成ver.と令和ver.で、ポゾーとラッキーの配役を入れ替えたのも面白い演出だった。かつてポゾーだった人間が、ラッキーになってしまう。かつてラッキーだった人間が、ポゾーになってしまう。人間の立場なんて流動的なもので、いつどう変わるかわからない、いつ足元をすくわれるか、逆にいつ高みに上れるか、先のことなど誰にもわからない。そんなメタファーを感じられた。

昭和・平成ver.の少年の衣裳が、陸上競技のスターターだったのはどういう意図が込められていたのだろう。“東京オリンピック”が一つキーワードになっているということなのかな。そして2度目の登場のときはジャケットが赤から黒に変わっていたのも気になる。

公演は6/23(日)まで。

www.kaat.jp