《映画》ブルージャスミン
映画『ブルージャスミン』予告篇 5/10(土)より全国ロードショー!
オシャレだし、軽妙だし、俳優さんもいいし、あっという間の1時間38分。見終えた後には、面白かったという思いと同時に、なんとも言えない切なさが残る映画でした。人間のエゴや虚栄心が辛辣に描かれていて、痛快だけれども胸が痛くなるんですよね……。この作品についていろいろ調べていたら「欲望という名の電車」との類似性について書かれているものを見つけ、ああなるほどな、と思いました。確かに主人公・ジャスミンはある意味で“現代版・ブランチ”かもしれない。
ケイト・ブランシェットの状況によってクルクル変わる表情が凄まじいし魅力的。キラッキラ輝くセレブリティの姿と、汗まみれ涙まみれメイクグチャグチャでズタボロの姿の落差よ……!この作品でアカデミー賞主演女優賞を獲っただけあるさすがの演技です。
妹役のサリー・ホーキンスも素敵でした。この作品以降も「シェイプ・オブ・ウォーター」や「Godzilla」に出演と活躍目覚ましい女優さんです。
ウディ・アレンといえば、劇作家・演出家のケラさんが敬愛している監督で、あらためてケラさんの作風はウディ・アレンの影響を受けている部分があるなぁ、と思いました。「ブルージャスミン」をもっとコミカルでもっと不条理にしたような演劇作品をケラさんに作ってもらいたいなぁ、と思ったりして。