慢慢走 Walking Slowly

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寄り道の中にこそ人生の味わいがある~舞台『サイドウェイ』観劇レポート

エンタメ特化型情報メディアSPICE(スパイス)のサイトにて、執筆記事が公開されました。

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先日インタビューした藤重政孝さん主演舞台『サイドウェイ』のゲネプロレポートを書きました。
音楽的センスのある方は、俳優としてもセンスを発揮されることが多いですが、藤重さんもセリフや身のこなしのテンポが心地よい俳優さんだなと思いました。今度はミュージカルに出演している藤重さんも拝見したいです。

登場人物がみんな可愛らしい作品です。観劇後はピノ・ノワールが飲みたくなること間違いなし。

ワイン、人生、Sideways。最後の一文に思いを込めました。
「人生という名のワインには、寄り道したからこそ加わる味もあるはずだ。」

藤重政孝インタビュー~舞台『サイドウェイ』は「人生に寄り添う、体温のような作品」

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今月20日から上演の舞台『サイドウェイ』にご出演の藤重政孝さんにインタビューさせていただきました。

インタビュー後に、親友役で共演予定だった石井一孝さん降板のニュースを聞いて驚きました。藤重さんは石井さんとの初共演を大変楽しみにされていたので残念だと思いますが、代役の神農直隆さんも素晴らしい俳優さんなので、とにかく無事に開幕することを祈りたいと思います。全公演配信もあります。

藤重さんは高校の同級生が大ファンで、一緒に音楽雑誌を読みながら「藤重さんカッコイイ!」と盛り上がったり、藤重さんの曲をカセットにダビング(時代……)してもらって聞いたりしていたので、まさかこうしてインタビューさせていただく日が来るなんて夢にも思いませんでした。高校時代のことを思い出したりしながらちょっとくすぐったいような不思議な気持ちになって、とても楽しい取材でした。

 

藤重さんのバンド、MSTKの楽曲がいくつかYouTubeにアップされています。藤重さんの変わらない歌声がとても心地よくて最近のお気に入り。


MSTK / my Home [LIVE MV]

新国立劇場 2021/2022シーズン演劇ラインアップ説明会~『ガラスの動物園』招聘再挑戦、「50年後に何を残せるかを考えて動いている」

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「正論≒極論≒批判≠議論」シリーズのタイトルについて。小川さんは「決して正論や極論や批判が悪いと言っているのではない」とおっしゃっていました。正論や極論や批判が的を得ていることもあれば、人の心をえぐることもある。「その発言がどういう意図で発せられたものなのか考えていきたい」、そこから議論に繋がっていければ、というのが小川さんの考えだと思います。

今回のお話の中では「考え方も持っている歴史も違う中で、どうやってお互いフェアなコミュニケーションをしながら作品に向かえるか」という言葉が非常に印象に残りました。

正論も極論も批判もあっていいけれど、その発言はフェアな状態で発せられているのか、ということを常に考えたい、という思いを小川さんは強く持っておられるのだと思います。

柾木玲弥インタビュー~舞台『パンドラの鐘』に出演、「自分の芝居に深みを出していきたい」

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舞台『パンドラの鐘』にご出演の柾木玲弥さんにインタビューさせていただきました。自然体での受け答え、非常に清々しかったです。責任と誇りと嬉しさ、いい言葉だなと思いました。

99年の野田版と蜷川版の両方見ているので、あれ以来の『パンドラの鐘』上演は本当に嬉しいし、熊林版が純粋に楽しみです。

成河インタビュー 42年間上演を重ねてきた、舞台『子午線の祀り』から感じる「救われる思い」とは

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成河さんへのインタビューはこれが3回目。

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毎回必ず聞いてしまうのが、舞台芸術における“ジャンル”の話。今回はそもそも『子午線の祀り』自体が、日本の演劇の諸ジャンルの俳優が一緒に作る一つの作品として木下順二さんが書き上げた戯曲なので、その問題意識がより明快に伝わるお話しをしていただけました。

本日のKAAT初日を鑑賞しましたが、決して「異ジャンル格闘技」ではなく、それぞれに持ち寄った技術が融合し一丸となった崇高な舞台芸術作品でした。萬斎知盛と成河義経が一つの世界に違和感なく存在する舞台を見ながら、木下さんがやりたかったのはこういうことなんだな、と心が震えました。それを汲み取った萬斎さんの演出、お見事です。

成河さんは高い技術と才能と向上心の持ち主。これからもいろいろ飛び越えてチャレンジしていただきたいです。いつか成河さんがシテのお能が見てみたいなぁ、などと勝手な妄想が膨らみました。